認知症予防に効果的なトレーニングとは?
以前までは認知症は予防する事ができないと言われていたが、現在では研究が進んでおり、予防するための対策法が見つかりつつある。その方法は大きく分けると、毎日の生活習慣を見直すものと、簡単なトレーニングによって思考能力を鍛えるものとの2種類がある。
生活習慣を見直すものとは、食生活や運動習慣を変えたり、人と接する機会を多く作る方法であり、それらを意識して過ごすことがとても重要になる。また、簡単なトレーニングとは、発症する前の段階に落ちてしまいやすい思考能力を鍛える方法で、エピソード記憶や注意分割機能、計画力の維持・向上が挙げられる。これらの機能に重点を置いて脳トレーニングを行うことで、認知症の発症を防ぐことが可能になるからだ。エピソード記憶とは、自分が実際に体験したことを2日遅れで記録したりする方法。注意分割機能は、複数の事を一緒に行い、そのどちらにも注意を配る能力のことで、調理をする時に、いくつかの料理を全て一緒のタイミングで作るといったことを行うトレーニングが効果的である。また、計画力を培うためには、身の回りのことをする前に、時間が短縮できるように計画を立てることで、毎日の生活の中で簡単に取り入れやすいトレーニングである。
認知症は予防することが最も重要であるが、早期に発見することも重要になってくる。そのため介護の現場では、認知症予防やケアの知識を習得しておくことが大事なのである。